ジュエリー・宝石関連の資格&仕事一覧!難易度もご紹介
2024.10.28
ジュエリー・宝石関連の資格・検定一覧
「ジュエリー・宝石関連の資格をとりたい」「ジュエリー・宝石関連の仕事に就きたい」という方のために、ジュエリー・宝石関連の資格や仕事について、取得方法や検定試験の難易度などを、まとめてご紹介します。
ジュエリー・宝石関連の国家資格はある?
一口に「ジュエリーの資格」と言っても、いろいろな種類があり、難易度などもさまざまです。民間資格もあれば、国家資格もあります。
ジュエリー・宝石関係の国家資格といえば、「貴金属装身具製作技能士(ききんぞくそうしんぐせいさくぎのうし)」です。後ほど詳しくご紹介しますが、非常に難易度が高い資格となっています。
当然ですが、やみくもに難易度の高い資格を取得すればいいというわけではありません。幅広い資格の中から、自分の目的に合うものを選び、取得を目指しましょう!
ジュエリーコーディネーター
ジュエリーコーディネーターとは、豊富な商品知識や専門知識を基にした適切なアドバイスやコーディネートにより、お客様に信頼と満足を提供できる人のことです。
ジュエリーを販売する際は、さまざまな客層のニーズを理解し、その人の個性やファッション、年齢、職業などを考慮しながら、お客様に最も合うジュエリーを提供しなければなりません。
知識はもちろん、コミュニケーション能力や接客マナーなども求められるため、「ジュエリー販売に関する総合的な知識を身に付けたい」という方におすすめの資格です。
- 【主催】一般社団法人「日本ジュエリー協会(JJA)」
- 【資格の区分】民間資格
- 【取得できる資格】日本ジュエリー協会認定「ジュエリーコーディネーター1〜3級」
- 【試験日】3 級/年2回(8月と3月)、1〜2級/年1 回(一次試験:8月 二次試験:10月)実施
- 【難易度】3級:易しい 2級:やや易しい
- 【合格率】3級:50%前後、2級:20〜30%前後、1級:20%以下 (資格の情報サイト「資格の難易度」2021年調べ)
- 【資格を活かせる仕事】ジュエリー販売、ブライダルジュエリー販売、アパレル販売業など
FGA 英国宝石学協会特別会員(Gem-A)
英国宝石学協会(Gem-A)は、イギリスのロンドンで設立された、世界で最も歴史のある宝石学の教育機関です。英国宝石学協会認定のディプロマを取得した者に、FGA(英国宝石学協会特別会員)となる資格が与えられます。
海外の資格なら日本では取得できないのでは?と思われた方、ご安心ください。日本でも資格取得できるように、「日本宝飾クラフト学院」にて、専用コース(GemA宝石学コース)が設置されています(該当コースで学び、試験に合格するとFGAを取得できます)。
当然ですが試験は日本語なので、英語ができない方でも問題ありません。
世界で通用する資格だけあって、論文形式の筆記試験があるなど、難易度は非常に高いです。宝石鑑定士になりたい方や、宝石学を通じて日本だけでなく、世界で活躍したいと考えている方におすすめの資格です。
- 【主催】「英国宝石学協会(Gem-A)」(日本のGem-A認定教育機関は「一般社団法人 日本宝石協会」※2012年より「日本宝飾クラフト学院」と業務提携し、同校でFGAコースの募集や指導を行なっている)
- 【資格の区分】民間資格だが、イギリス政府により学士号と同等レベルの資格と認められている
- 【取得できる資格】Gem-A認定の宝石学ディプロマを取得した卒業生がFGA(英国宝石学協会特別会員)になれる
- 【試験日】日本宝飾クラフト学院入学の翌年6月下旬頃(正式な試験日は決定次第知らされる形式)
- 【難易度】非常に高い(イギリス政府により学士号と同等レベルの資格と認められている)
- 【合格率】ファンデーション(基礎課程)試験:70%、ディプロマ(上級課程)試験:40%(「Brush up 学び」調べ)
- 【資格を活かせる仕事】宝石鑑定士、ジュエリーバイヤー(宝石の売買)
GG 宝石学修了者(GIA)
GGは、「Graduate Gemologist(グラジュエイトジェモロジスト)」の略で、GIA(Gemological Institute of America:米国宝石学会)が認めている、宝石学修了者の資格です。
GIAは、宝石学教育機関、鑑別・鑑定機関とは別に研究所があり、鑑定に関する研究も行なっています。ダイヤモンドの品質評価基準となっている4C(カラット、カット、カラー、クラリティ)は、GIAが考案したものです。
日本には宝石鑑定士の国家資格がないため、宝石鑑定のプロフェッショナルを目指す方におすすめの資格です。現在、日本国内に通学できるキャンパスがないので、通信教育での受講となります。
通信教育では、8つのコースを受講することができ、オンラインのみで受講可能なeラーニングコース5つと、オンラインeラーニング+実践ラボクラスという3つのコースがあります。
オンラインeラーニング+実践ラボクラスは、実際にキャンパスがある日本国以外の国で実技などを行わなければならないので、通信教育だけでGGの資格を取得したいと考えている人は、コース選びに注意が必要です。
- 【主催】「GIA(Gemological Institute of America:米国宝石学会)」
- 【資格の区分】民間資格だが、英国のFGAと並び国際的に認知されている、世界で通用する資格
- 【取得できる資格】GIA G.G.(米国宝石学会が認めた「宝石学修了者」の資格)
- 【試験日】入学日や選択コースにより受講期間が違ってくるため、試験日もそれぞれ異なる
- 【難易度】非常に高い
- 【合格率】記載なし
- 【資格を活かせる仕事】宝石鑑定士、ジュエリーメーカー、ジュエリーオークション専門家、宝石鑑定機関(中央宝石研究所、AGTジェムラボラトリー他)など
貴金属装身具製作技能士
貴金属装身具製作技能士は、金属素材(プラチナ、金、銀など)や宝石類を使って、指輪やネックレスなどのアクセサリーを制作する技能を認定する資格です。国家資格である技能検定制度の一種となります。
貴金属装身具製作技能士になるには、まず受験資格を得るところから始まります。取得する級によって異なりますが、実務経験年数が必要だったり、専門学校で関連する学科を修了していることが条件となったりするため、試験を受けるまでに、かなり時間がかかります。
難易度は非常に高いですが、信頼度抜群の国家資格だからこそ、どのジュエリー関連の仕事に就いたとしても役立つでしょう。
- 【主催】「中央職業能力開発協会(JAVADA)」(試験などの実施は「都道府県職業能力開発協会」)
- 【資格の区分】国家資格
- 【取得できる資格】「貴金属装身具製作技能士1〜3級」(国家資格)
- 【試験日】各都道府県の試験機関によって異なる場合があるので、都道府県職業能力開発協会に問い合わせ
- 【難易度】非常に高い
- 【合格率】3級:54.7%、2級:33.8%、1級:47.0% (2012年「資格広場」調べ)
- 【資格を活かせる仕事】ジュエリー工房、ジュエリーデザイナー、独立・開業
ジュエリーデザイン画検定
ジュエリーデザイン画検定は、読んで文字のごとく、デザイン画の技術・知識に関する検定です。これまでジュエリーデザイン画の技術や知識に関する検定がなかったため、新しく設けられた認定試験です。
ジュエリーデザイン画の技術や知識は、新商品の企画だけでなく、オーダーメイド商品やリフォームの際などにも役に立ちます。技術者や販売員などジュエリーの仕事に携わっている方に、とくにおすすめの資格です。
- 【主催】NPO法人「宝石宝飾教育振興会」
- 【資格の区分】民間資格
- 【取得できる資格】ジュエリーデザイン画検定合格証書
- 【試験日】毎年7月〜8月実施
- 【難易度】比較的易しい
- 【合格率】68%(「資格de ファイト!! 」調べ)
- 【資格を活かせる仕事】ジュエリーデザイナー、ジュエリーメーカー、ジュエリー販売
シルバージュエリー検定
シルバージュエリー検定は、シルバージュエリーの加工技術・知識を総合的に評価する認定試験です。
シルバーや加工に関する知識を問う筆記試験と、実際に課題のアクセサリーを制作する実技試験があります。事前にスクールなどに通って、実技スキルを磨いておくようにしましょう。
- 【主催】NPO法人「宝石宝飾教育振興会」
- 【資格の区分】民間資格
- 【取得できる資格】シルバージュエリー検定合格証書
- 【試験日】毎年7月〜8月実施
- 【難易度】比較的易しい
- 【合格率】記載なし
- 【資格を活かせる仕事】ジュエリーデザイナー、ジュエリー販売、アパレル販売
ジュエリー・宝石関連のスクール・通信講座に通うべき?
ジュエリー・宝石関連の資格について、資格によっては独学でも学びきれるものもありますが、難易度の高い資格取得を目指す場合や、できるだけスピーディーに学習したいという場合は、スクールや通信講座などを利用すると効率よく安心です。
スクールや通信講座には、「カリキュラムがしっかり組まれている」「設備が整っている」といった、大きなメリットがあります。
東京で学ぶなら「ラヴァーグジュエリースクール」
東京でジュエリーについて学びたいという方におすすめなのが「ラヴァーグジュエリースクール」です。
「ラヴァーグジュエリースクール」は、東京・恵比寿にある、大人気のジュエリースクールです。「ジュエリーデザイン」「彫金」「ジュエリーCAD」「ブランド設立」など、さまざまなコースが用意されています。
上記のコース以外にもいろいろなコースがあり、体験レッスンや見学なども可能なので、気になる方はぜひ、気軽にチェックしてみてくださいね。
「ラヴァーグジュエリースクール」のおすすめポイント
・ジュエリーメーカー直営のスクールなので、現役職人が使用している最新の設備が使用できる
・初心者から、ブランドを立ち上げたい人まで、それぞれの目的に合ったカリキュラムやコースが用意されている
・東京・恵比寿駅から徒歩3分とアクセス良好なため、通勤・通学帰りに気軽に立ち寄れる
・フリータイム制を導入しているので、好きな時に受講することができる
ジュエリー・宝石関連の仕事
ジュエリーや宝石に携わる仕事は多岐に渡ります。ここでは、ジュエリー・宝石関連の仕事に就きたいと考えている方のために、ジュエリー関連の仕事をご紹介します。
ジュエリーデザイナー
ジュエリーデザイナーは「ジュエリーのデザインを行う人」です。ジュエリーのデザイン画だけでなく、デザ製作まで担うデザイナーもおり、ワークスタイルはさまざまです。
最近では、「ジュエリーCAD」を使ってデザイン画を作成するデザイナーも増えてきています。そのためジュエリーCADも使いこなせるようになると、さらに仕事の幅が広がるでしょう。
「ジュエリーCAD」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ジュエリー制作者
ジュエリー製作者は「ジュエリーのデザイン画などから、実際にジュエリーを製作して行く人」です。
ジュエリー制作者は、「彫金(ちょうきん)」などの専門技術を必要とされる場合が多いため、しっかりとスクールや専門の学校で学ぶことをおすすめします。
「彫金」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ジュエリー販売員
ジュエリー販売員は「ジュエリーをお客様に販売する人」です。
ジュエリーを販売するだけでなく、お客様のニーズに合わせたアドバイスやコーディネートをしたり、ジュエリーの修理・リフォーム対応、商品管理なども仕事のうちに入ります。
ジュエリーコーディネーターなどの宝飾品を販売する資格を持っていると、顧客満足度が得やすいのではないでしょうか。
ジュエリーバイヤー
ジュエリーバイヤーは「国内や海外などの宝石市場や、宝石が採掘される国外の産地や集散地まで赴き、宝石を買い付ける人」です。
海外に買い付けに行く「行動力」、買い付け時に必要となる「交渉力」、交渉の際の「語学力」など、さまざまなスキルが必要になるので、ジュエリーバイヤーになるためのハードルはかなり高いといえるでしょう。
買値の交渉の際には、その石が本物であるかを見極め、種類・品質・市場価値などをその場で判断しなければならないので、鑑定士としてのスキルを磨く必要があります。
GIA(米国宝石学会)が認めている、GG(グラジュエイトジェモロジスト)などの世界的に認められている宝石学の資格を取得しておけば、買い付けの際にその知識が役に立つでしょう。
宝石鑑定士
宝石鑑定士は「ダイヤモンドやルビーなどの宝石を鑑定し、石の真贋(本物か偽物か)を判断したり、格付けなどを行う人」です。
宝石鑑定士に国家資格はありませんが、民間資格でも資格を持っていないと信頼を得にくいため、ほとんどの人がスクールなどに通い、宝石学関連の資格を取得しています。
宝石学の資格として有名なものに、英国宝石学協会認定の「FGA(英国宝石学協会特別会員)」や、「GIA G.G.(米国宝石学会が認めた宝石学修了者)」の資格があります。
いずれの資格も、世界的に通用する資格なので難易度は高めですが、ぜひ取得をおすすめします。