シルバーの黒ずみを自宅で取るには?変色の原因・予防策も解説
2022.9.20
シルバーの黒ずみ・変色・サビの原因は「硫化」
シルバーアクセサリーは、うっかりすると黒ずみ、変色、サビが目立ってしまうもの。みなさんは、その原因をご存知ですか?
シルバーの黒ずみは、シルバーが硫黄と反応することで起きる「硫化」が原因です。
硫黄と聞くと温泉を思い浮かべる方も多いと思いますが、硫黄は身近なところや空気中にも微量ながら存在しています。シルバーの硫化による黒ずみや偏食の原因としてよく挙げられるのは、皮脂内のタンパク質に含まれる硫黄です。
シルバーはわずかな硫黄にも反応してしまうため、日頃からこまめにお手入れしたり、保管方法に気を配っていないと、すぐに硫化を起こして黒ずんでしまうものなのです。
シルバーの黒ずみ・変色・サビを防止するお手入れ方法
シルバーアクセサリーは、男女問わずカジュアルに身につけられるおしゃれアイテムとして、非常に人気があります。
そんなシルバーアクセを長く使うためには、黒ずみや変色、サビが発生しないように予防することが大切です。
ここからは、シルバーアクセの黒ずみ・変色・サビを防ぐお手入れ方法についてご紹介します。
※以下でご紹介するお手入れ方法は、「シルバー925」と呼ばれる、銀の含有率(純度)92.5%のシルバーアクセサリーにふさわしいお手入れ方法です。
定期的に拭く(特に使用後)
シルバーアクセの使用後は、こまめに拭くことを心がけましょう。使用後はなるべく早めに拭き、柔らかい布で汚れをやさしく拭き取ることです。
夏など、汗をよくかいた日は、水洗いや中性洗剤で洗うのもおすすめです(シルバー単体でできたアクセサリーの場合のみ。水に弱い性質の宝石などが付いていたりする場合はNG。水洗いを避け、布で拭き取るだけにしましょう)。
保管方法にも気を配る
シルバーアクセサリーを外した際は、保管場所にも気を配ることが大切です。空気を含むあらゆるところに硫黄が含まれているため、そのまま放置するのはNG。
おすすめは、ジッパー付きの袋に入れたり、布やラップに包んでジュエリーケースに保管することです。袋に入れる際は、空気が入らないように気をつけましょう。
海や温泉では必ず外す
海や温泉に行くとついついテンションが上がってしまって、身につけていたジュエリーのことを忘れる人も多いのではないでしょうか。しかし、海には塩分、温泉には硫黄がたっぷりと含まれているため、ジュエリーを身につけている人は注意が必要です。
海や温泉ではシルバーだけでなく「ジュエリーは外す」と習慣づけておくことが大切です。海や温泉に入らなくても、空気中には塩分や硫黄が漂っていることも考えられるため、到着したら外すのが無難かもしれません。
シルバーの黒ずみ・変色・サビの落とし方
いくら気をつけていても「シルバーのネックレスが黒ずんでしまった」、「シルバーのリングが変色してしまった」といった事態は起こり得ます。
ここからは、シルバーの黒ずみや変色、サビの落とし方をご紹介します。
※ご紹介する対処法は、シルバー単体で作られた製品のみに対して、自己責任にて行なってください。また、宝石がついているものや、メッキ、コーティングされているシルバーなどでは行わないようにしましょう。
少しでも心配な場合は無理をせず、購入店やジュエリーショップに相談するようにしてください。
シルバー磨きクロスを使って磨く
最もおすすめな方法は、研磨剤入りのシルバー磨き専用クロスを使って磨く方法です。クロスで磨く際は、まずは水かぬるま湯で汚れを落としてからにするとよいでしょう。
なお、磨けば磨くほどよいというわけではありません。磨きすぎると削らなくてもいいシルバーまでも削ってしまい、シルバーならではの輝きが失われる可能性があります。磨きすぎには注意しましょう。
専用のクロスを持っていない人は、ネットショップやジュエリーショップで購入することができます。柔らかい布でもいいですが、シルバー磨きクロスの方が平面をきれいに磨き上げる特徴があるので、黒ずみをきれいに落としてくれますよ。
シルバークリーナーを使う
シルバー専用の液状のクリーナーは、ホームセンターやネットショップで購入できます。
使い方はとても簡単。シルバーのジュエリーをシルバークリーナーの液に浸すだけで、元のシルバーの輝きを取り戻すことができます。リングの裏側や隙間などもブラシを使用してよく磨きましょう。
クリーナーの液に浸したら、水かぬるま湯でクリーナー液を落とし、柔らかい布で拭いて完了です。
重曹や歯磨き粉で磨く
重曹や歯磨き粉で磨くという方法も、効果があると言われています。自宅にシルバー磨きクロスやシルバークリーナーがない人は、一度試してみてもよいかもしれません。
シルバーの黒ずみ・変色・サビへの対処法まとめ
シルバーは黒ずみや変色、サビが発生する金属なので、定期的に拭いたり、保管を工夫したりといったケアが大切です。ホームケアの方法をしっかり学び、身につけて、いつまでもきれいなシルバーのアクセサリーを身につけていたいものです。