ジュエリーとアクセサリーの違いについて知ろう!
2020.2.22
目次
ジュエリーとアクセサリーの境界線ってなに?
『ジュエリー』と『アクセサリー』、この2つの言葉はよく似ていて混同してしまう人が多いです。
「このアクセ、かわいい!」や「クリスマス限定のジュエリーが欲しい!」といった会話をお店で耳にしたり、テレビや雑誌などでも「ジュエリー」や「アクセサリー」というワードを見かける機会が多々あるでしょう。普段何気なく使っている『ジュエリー』や『アクセサリー』という言葉も、違いは何かと聞かれたら自信を持って答えられる人は多くありません。もっと言えば、自分が持っている指輪やネックレス、ピアスは、ジュエリーとアクセサリーのどちらに振り分けられるかよくわからないという人も多いと思います。これらの境界線はいったい何なのでしょうか?
これからジュエリーとアクセサリーの違いについて、それぞれの定義や特徴さらには日本と海外での考えの違いなどを詳しくみていきましょう。他にもジュエリーに関する豆知識なども紹介していきます。これを読めば、アクセサリー・ジュエリー博士に近づけること間違いなしです!
ジュエリーとアクセサリーの違いって?
ジュエリーとアクセサリーは、同じ意味として使われているケースがあります。しかし、それぞれの定義は厳密に言うと異なるのです。ジュエリーとアクセサリーはリングやネックレス、ブレスレットなどの装飾品を指しているので、同じ意味ではないかと思ってしまっても仕方がないでしょう。そのためこれらの言葉を使うときは注意が必要です。
では、ジュエリーとアクセサリーの違いはいったい何でしょうか。こちらではジュエリーとアクセサリーの定義や特徴をみていきます。それぞれの特徴を捉えることで、ジュエリーとアクセサリーの違いをはっきりさせていきましょう。
その1:ジュエリーの定義と特徴とはなに?
ジュエリーは貴金属や宝石のことを指し、ほかにも宝石や貴金属を使った装飾品のことをあらわしています。しかしジュエリーに使われている貴金属や宝石は、どんなものでも良いわけではありません。「日本ジュエリー協会」では、ジュエリーは天然・人口の宝石素材のみを使ったものや、地金が金・銀・プラチナをはじめとした資産価値が高いものを使用したものに限定しています。そのため希少な宝石や貴金属を使用しているジュエリーは高価なものがほとんどです。結婚指輪や婚約指輪などは素材がきちんとしている保証があるジュエリーを選んで購入する人が多いでしょう。
また、高価な貴金属や宝石が含まれているのでジュエリーを購入する際には、鑑別書や鑑定書がついてきます。ちなみに鑑別書や鑑定書とは、宝石の比重や屈折率などから天然・合成・人造・模造かを明らかにし、加工過程までを説明する書類です。
また、ダイヤモンドの場合は他の宝石と異なり4つの測定項目が書類に追加記入されています。その測定項目はカラット(重量)・カラー(黄色の濃度)・クラリティ(透明度)・カット(輝き)の4Cと言われるものです。このような鑑別書や鑑定書がついているかどうかは、ジュエリーを購入するときの安心材料のひとつになります。
ジュエリーは価格が高く華がありジュエリー単品でも主役をはれるので、身につけるシーンは普段遣いというよりはフォーマルな場(結婚式・パーティー・観劇など)にピッタリです。大人の女性は1つジュエリーを持っておくと、フォーマルな場に自信を持って参加できるようになりいいでしょう。
その2:アクセサリーの定義と特徴とはなに?
つぎにアクセサリーは、宝石や貴金属の有無に問わずネックレスや帽子、ベルトなどの装飾品のことです。英語のアクセサリーは付属品という意味で、ファッションアイテム以外にも電化製品などの付属品のことも表します。ここではあくまでも日本語でのアクセサリーという意味を読み解くので、ファッションのみに関する付属品をみていきましょう。
ジュエリーとは異なりアクセサリーは対象になるものが多く、広く使うことが可能です。アクセサリーの場合、よく使われる材料は真鍮やガラス、合成樹脂、布などがあります。一般的に手作りでネックレスやイヤリング、ブレスレットを作るときは材料に貴金属や宝石を使うことが珍しく、希少性の低い金属などが使用されるでしょう。
アクセサリーのパーツは宝石に見立てて作られていることがあります。そのときはコットンパールやスワロフスキー、ガラスの模造石を使われることが多いです。つまりアクセサリーは宝石のイミテーションをパーツ使ったものもあるといった表現をした方がわかりやすいでしょうか。そのため、気軽に華やかな雰囲気を身にまとえると人気です。価格が高すぎないので、普段遣いしやすいのもプラスのポイントになります。また、アクセサリーはコーディネートのアクセントとしても使いやすく、首元や顔周りが寂しいときにネックレスやイヤリング・ピアスなどを身につけるとよりオシャレでしょう。
ずばり、ジュエリーとアクセサリーの違いはココ!
その1とその2でジュエリーとアクセサリーの定義や特徴をみた結果、ジュエリーとアクセサリーの大きな違いは『ジュエリーには高価な貴金属・宝石が使われていること』です。装飾品という大きなカテゴリーに含まれている両者は、貴金属・宝石を使っているかどうかでそれぞれに分別されます。素材・材料に違いがでてくるので、これら2つは製造方法が違ってくるでしょう。また素材・材料の違いから、品質の持続性が変わってきます。やはりジュエリーに使われている貴金属や宝石は、変色しにくく耐久性もあり美しさが長く保つことが可能です。
ジュエリーとアクセサリーは素材やパーツで異なるところがでてきますが、ファッションアイテムの一部であることは同じで使い方としては相違がありません。
ジュエリーとアクセサリーのTPO
ジュエリーとアクセサリーは、ファッションを楽しむための重要なアイテムです。ここではシーンに合わせてどのようなジュエリーやアクセサリーを身につけると良いかを考えていきます。
例えば結婚式やパーティーなどでは、華やかなジュエリーやアクセサリーをつけるといいでしょう。華やかなジュエリーやアクセサリーは、お祝いする雰囲気にピッタリです。また、お祝いの場ではカラージュエリーがよくあいます。しかし主役の方より派手にならないように、宝石の光り具合や装飾を選ぶ必要があるので気をつけてください。入学式や卒業式ではシンプルかつ華やかなジュエリーやアクセサリーがピッタリでしょう。パールや1粒ストーンのネックレスがおすすめです。普段のおでかけの時は、そのときのファッションに合わせて選ぶといいでしょう。あまり華美なジュエリーを選ぶ人は少ないです。
【番外編1】日本と海外とでジュエリー・アクセサリーの基準の違いってあるの?
では、日本と海外とではジュエリー・アクセサリーの概念や基準は異なるのでしょうか?それとも相違なく、同じような概念なのでしょうか。ざっくりいうと、日本と海外とでは基準が大きく違いはなく似たような考えです。しかし、ジュエリーとアクセサリーといった言葉で分類していません。アメリカやイギリスをはじめとした海外の国では、リングやネックレスなどを基本的にジュエリーと呼びます。その中で、ジュエリーは【ファインジュエリー・ライトジュエリー・コスチュームジュエリー】と分類しているのです。
ファインジュエリーは金・プラチナ・ダイヤモンドなどの高価なものをあしらったジュエリーのことを指します。ファインジュエリーはファインという名前の通り、品質のよいジュエリーのことを表すでしょう。ライトジュエリーはその他の宝石や貴金属をあしらったジュエリーのことです。一方でコスチュームジュエリーは貴金属以外の素材を使ったもののことを意味します。つまり、コスチュームジュエリーは日本でいうアクセサリーと同じことを表すでしょう。
【番外編2】貴金属や宝石ってどんなものがあるの?
ジュエリーの説明で、貴金属や宝石とかいてあったけど具体的にはどのようなものがあるのか気になった方も多いことでしょう。意外と宝石の種類を挙げようとしても、でてこないことも少なくありません。こちらでは人気の貴金属や宝石をいくつか紹介していきます。
まず貴金属は金・銀・プラチナ・パラジウム・ロジウム・イリジウム・ルテニウム・オスミウムといったものがあります。主に金・銀・プラチナがジュエリーに使われているでしょう。貴金属がジュエリーに用いられる理由として、貴金属は耐久性があり長く使用できるのにも関わらず加工もしやすいからです。また希少性が高いため、資産価値をより高める効果もあります。ほかにも金・銀・プラチナは色がきれいで肌に映え華やかです。
ジュエリーするのに人気の宝石はいくつかあり、ダイヤモンド・ルビー・サファイアなどがあるでしょう。ほかにも自身の誕生石を選ぶ人も多いです。ちなみにご自身の誕生石はご存知でしょうか?誕生石は国によって若干異なりますが、月ごともしくは日ごとに決められています。こちらでは日本で制定されている月別の誕生石と石の意味をまとめたものです。
1月:ガーネット(真実・友愛)
2月:アメジスト(誠実)
3月:アクアマリン/サンゴ/ブラッドストーン(勇敢・聡明)
4月:ダイヤモンド(清純・永遠の愛)
5月:エメラルド/ヒスイ(幸福・幸運)
6月:パール/ムーンストーン(富・長寿)
7月:ルビー(情熱・愛情)
8月:ペリドット/サードニクス(夫婦の幸福)
9月:サファイア(慈愛・誠実)
10月:オパール/トルマリン(歓喜・無邪気)
11月:トパーズ/シトリン(友情・人気)
12月:ターコイズ/タンザナイト/ラピスラズリ(成功)
月によっては複数の宝石が誕生石として定められています。好みの色や石を選んでもいいですが、自分の誕生日にちなんだ宝石を身につけることで、そのジュエリーに愛着がわくでしょう。どのようなジュエリーにするか悩んだときは誕生石も参考にしてみてください。
【番外編3】ジュエリーのお手入れ方法
ここまでを読んで頂くとジュエリーは、とても貴重な宝石や貴金属が使われていることが充分にわかったことでしょう。ここでは実際にジュエリーを手に入れたときに知っておくと嬉しい簡単なお手入れ方法を少しお伝えします。
ジュエリーの簡単なお手入れ方法はいくつかありますが、ここでは3つお伝えします。
1.ジュエリーを外したらその都度柔らかい布などで拭く。
(※柔らかい布は天然のセーム革などのジュエリークロスがおすすめです。)
2.濡れる場面(手洗い・プール・温泉など)のときはジュエリーを外す。
3.数分間、水に漬け置き洗いをする。
(※パール・さんご・琥珀・ターコイズ・エメラルド・ラピスラズリなどは水に濡らしてはいけないものです。水に濡らすと変色することもあるので注意が必要でしょう。)
ジュエリーはデリケートなものなので、こまめにケアすると綺麗に輝いている状態がより長く続けられ楽しめます。上でお伝えした3つの方法は、あくまでも一般的で簡単なお手入れの仕方です。もしジュエリーのケアで気になったことがあれば、購入したお店に相談するとそのジュエリーに合わせたメンテナンスをすることが出来るので1番のおすすめになるでしょう。
ジュエリーやアクセサリーを身につけてオシャレを楽しもう
ジュエリーとアクセサリーは似たような言葉と感じられますが、実はそれぞれ違うもののことをさします。ジュエリーとアクセサリーの2つは境界線がわかりにくいという人も多いことでしょう。まずジュエリーは宝石や貴金属を使った装飾品で、アクセサリーは宝石や貴金属を使っていない装飾品です。ジュエリーは貴金属や宝石の華やかさがポイントとなり、その上希少性が高く人気のアイテムになります。一方アクセサリーはジュエリーに比べて安価で気軽に身につけられ、様々なデザインのものを挑戦できるでしょう。
ジュエリーとアクセサリーはそれぞれにプラスのポイントがあるので、シーンに合わせて使い分けてみて下さい。ジュエリーとアクセサリーの特性を活かしてこれらを上手に使いこなすことで、より大人な女性に近づくことができるでしょう。これからもジュエリーやアクセサリーについて色々と知って、オシャレを楽しんでくださいね。