ロストワックス製法で作る!シルバーアクセサリーの作り方を解説
2021.11.21
目次
ロストワックス製法とは、シルバーアクセの作り方の一種
シルバーアクセサリーを自分で作ってみたいけれど、難しそうだし、何をどうしたらできるのかわからない……。そんな思いから、一歩踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ハンドメイドでシルバーアクセサリーを作りたいという方のために、「ロストワックス製法」による、シルバーアクセサリーの作り方を解説します。
誰でも気軽にチャレンジできる方法なので、迷っている方はぜひ、チャレンジしてみてください!
ロストワックス製法とは
ロストワックス製法とは、ワックス(ロウ材)を使って、ジュエリーの原型を作る方法のこと。ロストワックス鋳造法とも呼ばれます。
ハンドメイドでシルバーアクセサリーを作る際はもちろんのこと、ジュエリーブランドがジュエリーを作る際にもよく使われている技法です。
他のジュエリー製法に比べて加工しやすいのが特徴で、複雑なデザインのアクセサリーを作るときや、初心者がシルバーアクセサリー作りにチャレンジするときに向いています。
また使用するワックス素材が柔らかく、加工をする際に強い力を必要としないので、女性も無理なく取り組めます。
ロストワックス製法の魅力とは
ロストワックス製法の最大の魅力は、なんといっても加工がしやすいこと。
かたい金属を直接加工する鍛造(たんぞう)技法などとは違い、ロストワックスは「ワックス」と呼ばれる、ロウソクのロウのような柔らかい素材で原型を作ります。
「曲げる・ねじる・削る」などの加工がしやすく、手軽にジュエリーの原型を作ることができます。
ロストワックス製法のメリット
・ジュエリーの原型を作るのに加工しやすい
・複雑なデザインのジュエリーを作るのに向いている
・自分だけのオリジナルジュエリーを手軽に作ることができる
・無駄な金属の屑などが出ないのでコストが削減でき、掃除も簡単
・デザイン形成を失敗してもやり直しができる
・普段から馴染みのある糸ノコやヤスリなどの工具を使用するので安心
ロストワックス製法の材料&選び方
ロストワックス製法でシルバーアクセサリーを作るのに欠かせないのが、ワックスです。
ワックスは基本的に、ハードワックスとソフトワックスの2種類に分けられます。そこからさらに、形状や硬さなどで分類されています。
ワックスを準備する際は、自分が作りたいと思うデザインに合わせた形状のワックスを選びましょう。そうすれば、加工の時の手間を減らすことができ、作業時間の短縮につながります。
ワックスの色と硬さ
・ブルー:柔らかめ
・パープル:中間
・グリーン:かため
ブロックワックス
その名の通り、ブロック型をした四角いワックス。ハードワックスに分類されます。
ペンダントトップ、バングル、オブジェなど、大きいものや厚みがあるものの原型を作るのに適しています。
スライスワックス
ブロックワックスをスライスしたもので、ハードワックスに分類されます。厚みも、いくつかの種類から選ぶことができます。
指輪など、小さめのアクセサリーの原型を作るのに適しています。
スプルーワックス
ワイヤーワックスとも呼ばれています。ソフトワックスに分類される、丸線・角線・甲丸線などの種類がある棒状のワックスです。太さも選べます。
石留め用の爪パーツ、リングやペンダントトップのデザインパーツなどの原型を作るのに適しています。
チューブワックス
指輪を作る際に使用するハードワックスです。穴があいている真円のもの、穴があいていないもの、トップに厚みを持たせた丸ズレタイプなど、作りたい指輪のデザインに合わせて選べます。
シートワックス
シート状のソフトワックスで、最大3mmまでの、さまざまな厚さがあります。花びらを重ね合わせたお花のデザインなどの原型を作るのに適しています。
ワックスで作る!シルバーアクセサリーの作り方
自分が作りたいと思うデザインに合う形状のワックスが決まったら、いよいよ実際にシルバーアクセサリーを作っていきましょう。ワックスを使った指輪の作り方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ロストワックス製法に必要な材料・道具
ロストワックス製法でシルバーアクセサリーを作る場合、原型を作るためのワックスなどのほかに、加工する際の工具が必要になってきます。
・ワックス:作りたいデザインに合った形状のものを選ぶこと。指輪ならチューブワックスなど
・糸ノコ:普通の糸ノコでも代用可能。ワックスを切り出すときに使用
・ワックス専用ヤスリ:ワックスの表面などを滑らかにしたり形を整えたりするときに使用
・ペーパーヤスリやストッキング:ワックスの表面を磨いたり、滑らかにするときに使用
・ワックスリーマー:指輪の内側部分を削り、滑らかな円形に整えるときに使用
・リングゲージ棒:リングサイズが正確に測れる道具
・マジックペン:線を引いたり、印をつけたりするときに使用
ロストワックス製法での作り方工程(指輪編)
ここでは、指輪の作り方をご紹介します。
ワックスを糸鋸で切り出す
指輪を作る場合は、チューブワックスを選びます。糸ノコの刃にワックスが詰まったりしないよう、ワックス専用の糸ノコを使用し、素材を切り出します。
このとき、ヤスリで削って形を整える際にリング幅が修正できるよう、使いたい大きさよりも少し余裕を持って切り出すようにしましょう。
指輪のサイズを調整する
棒状のワックスリーマーをチューブワックスの中央に差し込み、回しながら内側を削っていきます。一気に削ると、内側がデコボコしてしまい、サイズを測るときに誤差が生じてしまうので、少し削ったらサイズを測るを繰り返します。
目盛付きのリーマーがない場合は、リングゲージ棒などを使ってサイズを確認します。
表面を削り、整える
最初はワックスに厚みや大きさがあるので、目が粗いヤスリを使用し、勢いよく削って行きます。
形を整えたら、紙やすりやスポンジヤスリなどに切り替え、表面を滑らかにします。
鋳造(キャスト)する
ワックスを使って指輪の原型が完成したら、鋳造(キャスト)を専門の業者に依頼します。個人からの鋳造依頼を受け付けているところもたくさんあるので、調べてみてください。
鋳造(キャスト)の工程も自分でやってみたいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、鋳造は専門的な機械が必要で、危険を伴う作業であるため、業者にお任せして、完成を楽しみにしましょう。
ロストワックス製法を学ぶなら「ラヴァーグ」
ロストワックスの技法を独学で身につけようと思ったら、できなくはありませんが、難易度は高めです。独学では不安という方は、ジュエリースクールで学ぶのも一つの手です。
「ロストワックス製法」を用いたシルバーアクセサリー作りを学ぶなら、ジュエリースクールの「ラヴァーグ」がおすすめです。
ラヴァーグは、東京・恵比寿にある人気のジュエリースクール。JR恵比寿駅から徒歩3分とアクセスが良く、会社帰りや学校帰りでも気軽に立ち寄ることができます。
独学ではわからないことや、時間がかかってしまうことも、「ラヴァーグ」なら遠回りせず、基礎から応用まで効率良くしっかりと学べます。
現役のプロ職人が丁寧に教えてくれるので、「ハンドメイド作品を販売したいと思っている方」や、「ジュエリーデザイナーを目指している方」にもおすすめです。
ロストワックス製法を学べる2つのコース
ラヴァーグでは、ロストワックス製法について学べるコースが2つ用意されています。
アンティークジュエリーコース
誰でも簡単にアンティークテイストのジュエリーが作れるようになる、日本で唯一のスペシャルコースです。
初心者でも安心して学べるよう、最初は技術を必要としない簡単な課題から取り組んでいきます。
ロストワックスに慣れるための基礎課題を中心に行い、アンティーク調の要素を取り入れられるカリキュラムとなっているので、アクセサリー制作をしたことがないという方でも安心です。
※「アンティーク風ジュエリー」について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ファッションジュエリーコース
「シンプルでユニセックスなジュエリー」をテーマにカリキュラムが組まれたコースです。
「自分のブランドを持ちたい」「アパレル系のジュエリーが好き」「ボリュームのあるリングが作りたい」という方におすすめです。
このコースでは、課題で学んだ技法を踏まえていればデザインは自由なので、カリキュラムの中で、自分のオリジナルデザインを作成することが可能です。
テキストと同じものを作るのではなく、最初からオリジナルデザインのジュエリーが作れるシステムを採用しているため、スクールで学びながら、ブランドデビューする人が多いそう。
独学で学ぶよりも、スクールを活用した方が、仲間と一緒に切磋琢磨しながら学ぶことができ、上達も早いです。流行のデザインなどもスクールで学べるので、自分で作るときのデザインの幅が広がるのも嬉しいポイント。
「ロストワックス製法を習得したい」という方はもちろん、「将来自分のブランドを立ち上げたい」と考えている方なども、まずはスクールの門をたたいてみてくださいね。
ロストワックス製法でシルバーアクセを作ろう!
ロストワックス製法なら、気軽にシルバーアクセサリー作りに挑戦できます。使用するワックス素材は加工しやすいので、アクセサリー作りは初めてという方にもおすすめです。
ただし、独学でロストワックス製法を習得するには、「自分で材料や工具を揃える」「一から作り方や工具の使い方などを学ぶ」などのハードルが存在します。
効率良く、基礎から応用までしっかりと学びたいという方は、ジュエリースクールで学ぶというのも一つの手段です。
ジュエリースクール「ラヴァーグ」なら、現役のプロ職人が丁寧に教えてくれるので、「自分でシルバーアクセサリーを作れるようになりたい」「オリジナルブランドを立ち上げたい」という方にもおすすめ。
ぜひ、ロストワックス製法を習得して、シルバーアクセサリー作りにチャレンジしてみてくださいね!