結婚指輪はつけっぱなしにするのが普通?手洗い、お風呂、料理のときはどうする?
2023.5.27
目次
結婚指輪はつけっぱなしにするのが普通?
結婚指輪=毎日身につけるものというイメージが一般的です。
とはいえ「本当に文字通り、毎日、四六時中つけっぱなしにするのが普通なのだろうか?」「手洗いしたり、お風呂に入ったり、料理をしたりするときもつけっぱなしで大丈夫?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論からお話しすると、主に衛生的な理由で「結婚指輪をつけっぱなしにするのは控えた方がいい」と言われています。
結婚指輪をつけっぱなしにしている人の割合は?
日頃から結婚指輪をつけっぱなしにしている方は、実際にどのくらいの割合でいるのでしょうか。2018年に行われた「結婚指輪の着用率に関する調査」によると、結婚指輪を毎日つけっぱなしにしている人の割合は全体の48%という結果でした。
つまり、結婚指輪を毎日つけていない人の割合は全体の約52%。結婚指輪は毎日つけっぱなしにしている人よりも、そうでない人の割合が高いことがわかります。
ちなみに結婚指輪をつけっぱなしにする人の理由は「毎日つけるものだと思っている」「外すと紛失しそうまたは面倒だから」という回答が多数であり、習慣的につけっぱなしにしているという人が多いようです。
結婚指輪をつけっぱなしにするメリット・デメリット
先ほどお話したとおり、結婚指輪をつけっぱなしにすることは望ましくありません。とはいえ、つけっぱなしにするメリットがあることも事実です。
結婚指輪をつけっぱなしにするデメリット
衛生的によろしくないのはもちろんのこと、指輪の劣化につながる可能性があるからです。
結婚指輪は基本的に変形や変色がしにくい素材でできているものですが、最低でも1日に1回は指輪を外してお手入れをすることを強くおすすめします。
そもそも衛生的な観点から結婚指輪をつけるのはNGとされる職場もあります。飲食店などに多いですね。
結婚指輪をつけっぱなしにするメリット
結婚指輪をつけっぱなしにしていると、仕事や家事のときも結婚指輪が目に入る機会が多いため、常にパートナーとの絆を感じることができるというメリットがあります。
仕事や日常でストレスや不安を感じたときも、結婚指輪を目にしたときに「自分は1人じゃないんだ」と感じて、勇気を貰えたという方も多いのではないでしょうか。
また、結婚指輪をつけっぱなしにするからこそ紛失のリスクが少ないというメリットも。指輪は小さくふとした拍子で失くしてしまう方も多いからこそ、あえてつけっぱなしにしているという方もいます。
こんなとき、結婚指輪をつけっぱなしにして大丈夫?
日常生活において、「今って結婚指輪をつけっぱなしにしていて大丈夫?」と迷う場面がいくつかあると思います。代表的な「大丈夫?」となる場面を取り上げ、それぞれ実際のところはどうなのか、調べてみました。
手を洗う&アルコール除菌するときは?
結婚指輪をつけっぱなしにしていると、指輪を外ないまま手を洗ったりアルコール除菌をしたりする機会もあることでしょう。
プラチナやゴールドなどのアルコールや水に強い素材の結婚指輪であれば、つけっぱなしで手を洗ったりアルコール除菌をしたりしても問題ありません。
ただし、宝石が付いた結婚指輪の中にはアルコールに弱い素材があるため、手を洗う際には十分に注意しましょう。アルコールに弱い宝石の素材は、以下の通りです。
・有機質の宝石:真珠、珊瑚、琥珀、べっ甲
・多孔質の宝石:トルコ石やマラカイト、ラピスラズリ、オパール、アゲート
・含浸処理やワックス処理がされている宝石:エメラルド、翡翠、オニキス ※無処理の翡翠であれば問題なし
男性用の結婚指輪は宝石が付いていないシンプルなデザインがほとんどですが、女性用の結婚指輪はアルコールに弱い宝石が付いているデザインもあるため、きちんと確認しておきましょう。
お風呂に入るときは?
結婚指輪の素材によっては、お風呂に入るときつけっぱなしにするのはよろしくないケースがあります。
水に強い素材でできた結婚指輪であれば、湯船に入ったりシャワーを浴びたりしても大丈夫です。ただし、水に強い素材の結婚指輪であっても、お風呂で石けんや皮脂の汚れが付着すれば指輪が汚くなってしまうので要注意。
また温泉や入浴剤入りのお風呂に入るときは、念のため結婚指輪を外すことをおすすめします。温泉や入浴剤の成分には、指輪を変色させる硫黄や硫酸ナトリウムが含まれている可能性があるからです。
結婚指輪をできるだけ汚したくない、傷つけたくないと考えるなら、お風呂に入るときはできるだけ外しておいた方が無難です。
料理するときは?
ご家庭で料理をするときは、結婚指輪をつけっぱなしにせず外した方がよいでしょう。なぜなら、料理をするときに食材の雑菌が結婚指輪に付着し、食中毒を引き起こす可能性があるからです。
特に宝石の付いた結婚指輪は飾りの隙間などに雑菌が付着しやすく、細かい部分の汚れは手洗いぐらいでは簡単に落とせません。
誤って包丁で結婚指輪を傷つける危険性もあるため、料理をするときは結婚指輪は外しておくようにしましょう。
寝るときは?
「外すと失くしてしまいそう」という理由から、寝るときも結婚指輪をつけっぱなしにしている人は多めです。
しかし、結婚指輪の傷や劣化を防ぎたいなら、寝るときこそ結婚指輪を外しておいた方がよいでしょう。
自分自身では意識していなくても、人間は寝ているときも寝返りなどで動いています。手をベッドや壁にぶつけることもあるため、知らないうちに結婚指輪に傷がついてしまう可能性も……。
寝る前はあらかじめ結婚指輪を外してジュエリーボックスなどにしまっておきましょう。
つけっぱなしでもトラブルが起きにくい結婚指輪の素材とは
「大切だからこそ、結婚指輪はできるだけつけっぱなしにしておきたい」という方は、つけっぱなしでもトラブルが起きにくい素材の指輪を選ぶのも手です。
その場合は、水や汗に比較的強いゴールドやプラチナ素材がおすすめです。
また、ゴールドやプラチナ素材は結婚指輪でも多く使用される人気の素材のため、さまざまなデザインの中から自分の好きなデザインを選べるメリットもあります。
もしも宝石付きの結婚指輪をつけっぱなしにしたいなら、水やアルコールに強く硬度の高いダイヤモンドを選びましょう。
ただし、油になじむ性質のあるダイヤモンドは油汚れが付着すると輝きが失われるため、こまめにお手入れをしてあげてくださいね。
結婚指輪をつけっぱなしにするなら、お手入れを欠かさないこと
結婚指輪をつけっぱなしにすることは、大切な思い出をいつでも思い出せるというメリットがあります。
ただし、つけっぱなしにすればその分指輪の傷や変形、変色のリスクが高まる可能性があるということもしっかり覚えておきましょう。
大事な結婚指輪だからこそ、つけっぱなしにするなら毎日1回は指輪を外してお手入れするよう心がけてくださいね。