職場で仕事中、結婚指輪をするのはアリ?ダイヤ付きは非常識?
2024.7.16
目次
職場で仕事中、結婚指輪・婚約指輪をするのはアリ?非常識?
日常的に結婚指輪や婚約指輪をしている人の中には、職場で仕事中でもそのままつけておくべきか外すべきか迷っている人も多いのでは。
とくに男性の方や、ダイヤ付きの結婚指輪や婚約指輪を選んだという方は、会社につけていったときに周囲の反応が気になりやすいものです。
結婚指輪や婚約指輪がきっかけで非常識というレッテルを貼られるのは、避けたいところですよね。
本記事では、職場で結婚指輪を着用する際の注意点や、結婚指輪の着用が難しい職種についてご紹介します。
そもそも結婚指輪を日常的にしている人の割合は?
まずは、そもそも日本でどのくらいの人たちが結婚指輪をしているのかを見てみましょう。
2018年に行われた「結婚指輪の着用率に関する調査」によると、肌身離さず常に結婚指輪をしている人の割合は全体の48%に対して、常に結婚指輪を常にしていない人の割合は52%という結果になりました。
ちなみに肌身離さず常に結婚指輪をしている人の年代別の割合を見ると、着用率が最も高いのが20代の約35%でした。次いで30代が約30%、40代になると約20%となり、50代は約15%と年齢を重ねると共に着用率が減っていく結果となっています。
結婚指輪を常にしていない人の使用頻度は、ほとんどつけないと回答した人が全体の64%でした。また、つけない理由については「生活しづらい」「仕事の都合上」と回答した人が多数となりました。
アンケートの回答結果をまとめると、日本では結婚指輪をしている人の割合は全体の半数程度であり、日常的に結婚指輪をつけない人も多いという結果でした。
職場で仕事中、結婚指輪をするのはアリ?NGな職種は?
職場で婚約指輪をするのは、男性女性問わずシンプルなデザインならアリとの認識が一般的です。
ただし、職種や職場の雰囲気によってはつけない方がよい場合もあるため、職場で結婚指輪をすべきか迷ったときは周囲の反応や先に結婚した同僚を参考にするなど過去のケースを見て判断するのが望ましいでしょう。
また、中には衛生面や安全面への配慮が必要という理由で、仕事中は結婚指輪を外すべきとされる職種もあります。
医師や看護師といった医療職をはじめ介護士や美容師などの人と触れ合う職業は、結婚指輪の着用は基本的にNG。ほかにも、シェフや食品工場勤務など食べ物を扱う飲食系の職場では、衛生面に配慮して仕事中に結婚指輪をつけない人がほとんどです。
安全面の配慮から結婚指輪の着用がNGとされている職種は、仕事中に精密機械などの細かな部品を扱う工場や建設作業現場など。
職業柄結婚指輪をつけない職種もある一方で、中には結婚指輪の傷や変形の恐れがあるため指輪をつけない職種もあります。
例えば、重いものを運ぶことが多い運送業、土や植物を扱うことが多い園芸職、手先を使う仕事が多い職種などが挙げられます。
上記で挙げた職種に当てはまる人は、会社の就業規則に結婚指輪などのアクセサリーの着用について記載されている場合があります。
ただし、就業規則に書かれていなくても暗黙の了解という形で着用を控えている職場もあるため、結婚指輪をする前にはしっかりと確認をしておいた方が無難です。
結婚指輪をしてもOKという職場でも、指輪のデザインによっては、仕事中の着用は控えた方がいいケースもあります。
一般的に装飾の無いシンプルな結婚指輪であれば問題はありませんが、ダイヤ付きなどの華やかなデザインの結婚指輪を選んだ場合に指輪を外すかどうかを判断する基準は、ズバリ職場の雰囲気です。
社外の人やお客様などと交流のない職種であれば、周囲の目を気にすることなく華やかなデザインの結婚指輪を着用してもOKでしょう。営業職などは華やかなデザインは控えた方がよいですが、社内の事務や会計などのオフィス系であれば大丈夫でしょう。
また、デザイナーやクリエイティブ系の職業をしている人たちは、デザイン関係なく結婚指輪をしている人が多い印象です。
ちなみに教師や市役所職員など公務員の方は、男女問わず結婚指輪をしている人が多めです。ただし、保護者と会う機会が多いクラスの担任や接客業務が多い市役所の窓口など、職場の雰囲気次第ではダイヤ付きの華やかなデザインの結婚指輪は控えた方がよいかもしれません。
職場で婚約指輪をするのはアリ?
職場で結婚指輪をつけている人は見かけても、婚約指輪をしている人を見るのはレアかもしれません。
ただし、基本的に結婚指輪などのアクセサリー着用がOKであれば、職場で婚約指輪をしてもアリと言えるでしょう。しかし、結婚指輪に比べてダイヤ付きの華やかなデザインが多い婚約指輪は、職場でつけていると周囲の人たちの嫉妬を生む恐れもあります。
婚約指輪を職場でつけたい人は、ダイヤが小さめでシンプルなデザインがおすすめです。
もしも、ダイヤなどの石の存在感が大きいデザインや華やかなデザインの婚約指輪を選んだという人は、プライベートで楽しむようにして職場では外す選択をした方が無難でしょう。
職場で仕事中、結婚指輪・婚約指輪をする際の注意点
結婚指輪や婚約指輪を職場ですると決めた場合は、あらかじめ上司や同僚に結婚の報告を済ませておくのがベストです。
そのほかにも、職場への礼儀やマナーをないがしろにしないよう、婚約指輪や結婚指輪をする際には以下の点に注意しておきましょう。
TPOを考慮し、場面によっては外すという選択を
職場が婚約指輪や結婚指輪の着用をOKとしているのであればとくに問題はありませんが、ときにはTPOを配慮して指輪を外すことも大切です。
例えば、大事な取引先との会議の場面や目上のお客様との接客ときなど、結婚指輪の存在が仕事を妨げるまたはその場にふさわしくないと判断した場合は指輪をあえてつけないのがマナーといえます。
同僚への感謝、配慮を忘れない
職場で結婚指輪をつけるということは、職場の人たちに結婚をアピールしていることと同じです。
友達のような存在の同僚やお世話になった上司などからは、素直なお祝いの言葉をもらえるかもしれません。しかし、職場にはさまざまな境遇の人たちがいることも考えるべきです。
中には、絶賛婚活中の人や家族仲がうまくいっていない人、さらには離婚直後の人など「職場では結婚の話題に触れたくない」と感じる人たちの中には、結婚指輪をするあなたを見て妬みや嫉妬を感じるかもしれません。
職場で婚約指輪や結婚指輪をするときは、職場はあくまでも公的な場であることを念頭に入れ、同僚への感謝や配慮を心がけましょう。
職場でつけやすい結婚指輪・婚約指輪とは
職場でもストレスなく結婚指輪や婚約指輪をつけたいという人は、職場でつけることを意識して指輪選びをおこなうべきです。
しかし、結婚指輪や婚約指輪には素材やデザインなどの違いで膨大な種類があるため、どんな指輪が職場にふさわしいのかわからず悩んでしまうことでしょう。
そこでここでは、職場で着用するのにおすすめな結婚指輪や婚約指輪選びのポイントをお教えします。
シンプルで落ち着いたデザイン
結婚指輪や婚約指輪を職場で着用する場合、ダイヤ付きなどの華やかで個性的なデザインの指輪は職場では華やかすぎて目立つ恐れがあります。
職場の雰囲気や周囲の反応を気にせず職場で指輪をつけるなら、デザインはできるだけシンプルなものが好ましいでしょう。指輪の素材もゴールドやピンクゴールドなどの色が付いた素材よりも、プラチナやシルバーなどの落ち着いた素材がおすすめです。
一般的な結婚指輪や婚約指輪はリングに光沢のあるタイプがほとんどですが、職場でつけるので指輪をあまり目立たせたくないという場合は、ツヤのないマット加工されたデザインの指輪もあります。
傷・変形に強い素材
職場でも結婚指輪や婚約指輪をそのままつけていたいという人は、仕事中は指輪を傷つけるまたは変形するリスクが高いことも考えておくべきです。
とくに手先を使う職業の人などは、傷や変形をする可能性が少ない耐久性の高い結婚指輪の素材を選びましょう。一般的に結婚指輪や婚約指輪に使用されている耐久性の高い素材は、プラチナやゴールドです。
プラチナは男性女性問わず結婚指輪で人気の素材で、変色や変質がしにくく傷や変形にも強いとされています。ゴールドは欧州など海外の結婚指輪では定番の素材で、変色が起こりにくく傷にも比較的強い素材です。
ただし、プラチナやゴールドは純度が高すぎると強度が落ちる性質を持っているため、結婚指輪として選ぶならPt950または18Kがおすすめです。
しっかり指にフィットするもの
婚約指輪や結婚指輪を職場でつける人は、24時間ほとんどの時間で指輪をつけっぱなしの状態が続きます。
指先はどんな職種の人でもよく使う部位のため、指に合わない指輪をしていると仕事中に指がむくんで痛くなったり動くたびに指輪が外れたりと、仕事に大きな支障が出る可能性もあります。
職場でしていても邪魔にならない指輪を選ぶなら、指にフィットするつけ心地のよさやサイズ感を重視しましょう。
職場で仕事中に結婚指輪をする際は、周囲への配慮が大切
婚約指輪や結婚指輪の着用がOKな職場であれば、指輪はできるだけシンプルで目立たないデザインのものがおすすめです。
婚約指輪などのダイヤ付きやデザインが個性的な指輪は華やかな印象が強く、職場の雰囲気によっては着用を好ましく思われないかもしれません。プライベートに楽しむ分には問題ないのですが、職場ではつけない方が無難でしょう。
職場はあくまでも公的な場所です。職場で結婚指輪をつけるなら、TPOや周囲の配慮を忘れないようにしてくださいね。